両国では、生徒が大きく成長できる学びの場として、中学3年生で海外研修を実施しています。短期ホームステイを体験し、現地の大学で授業を受けたり、ホストファミリーと一緒に生活しながら、語学力と国際感覚を育みます。この夏もユタ州で10日間の研修を行いました。現地での様子を先生方から届いた日記や写真を通じてご紹介します。
参加した生徒たちからは、「英語が得意でなくても、伝えようとする気持ちがあれば通じると実感できた」「ユタの大自然やアクティビティは迫力があって、本当に楽しかった」といった感想が聞かれました。研修を通して、生徒たちは語学力だけでなく、積極的に挑戦する姿勢や異文化を楽しむ心を育むことができました。
~出発~
4班に分かれて、それぞれ違う都市を経由しながらソルトレイクシティへ。長旅の末、全員無事に到着しました。空港での出国審査では、授業で練習してきた英語フレーズが聞かれるかどうか、みんなドキドキ……(ワクワクも半分)。アメリカ国内での乗り継ぎ時間には、英語によるお買い物にも挑戦!大きなサンドイッチを友達とシェアするなど工夫して楽しんでいました。そしていよいよホストファミリーと初対面、で緊張の瞬間を迎えました。表情は少し硬めでしたが、その後すぐに各家庭へ向かい、現地時間の夜にはぐっすり休みました。
~現地1日目~
日曜日は各家庭で自由に過ごす日。ハイキングや博物館、スポーツ観戦やアクティビティ、ドライブなど、それぞれホストファミリーと充実した時間を過ごしました。健康面も現地看護師が先生方やホストファミリーと連携し、24時間体制で見守ってくださっています。
~現地2日目~
いよいよユタ州にあるブリガム・ヤング大学(BYU)での授業がスタート。BYUは広大なキャンパスと多彩な教育プログラムを持つ名門大学で、生徒たちはここで英語や文化、科学などさまざまなカリキュラムに取り組みます。
初日は少人数のESLクラスや化学実験、カルチャー講義など盛りだくさん。英語での発表やアクティビティにも積極的に挑戦しました。 ESLはある程度英語が話せる人に対して、実際に使える英語を習得させることを目的としています。
両国では、実際に使える「生きた英語力」を身につけることを大切にしており、そのため、授業は10人1クラスの少人数制なので、発言や会話のチャンスがたっぷり。一人ひとりがしっかり英語に向き合える環境です。
※ESL(English as Second Language):
英語を母語としない人向けに、会話やリスニングなど実際に使える英語を習得するための教育プログラム
~現地3日目~
この日もBYUで、英語や文化交流などさまざまなプログラムに取り組みました。午前中はESL Carnivalと呼ばれる交流型レッスンで、英語を使ったアクティブなゲームを楽しみながら仲間との絆を深めました。 続くCultural Exchangeでは、全米から集まった高校生たちとピザランチをしながら自然な英会話に挑戦。その後は大学施設ツアーで、全米最大級のフットボールスタジアムやバスケットボールアリーナの内部を見学しました。文化、交流、スケールの大きさを体感できた一日でした。
~現地4日目~
この日は終日ソルトレイクシティを訪れ、州議事堂や歴史的記念地を巡りました。まずは荘厳な州議事堂を見学。午後は「This Is The Place」と呼ばれる開拓記念地へ。19世紀当時の生活を再現した施設を歩き、お土産選びも楽しみました。
見学の合間にも英語を使う場面が多く、友達との会話も少しずつ英語に。思わず「ワオ!」「フーッ!」といった英語らしいリアクションが自然に出てくるなど、この日も“英語漬け”の一日でした。
~現地5日目~
ユタ州の祝日「パイオニアデー」。1847年にブリガム・ヤング率いる開拓者たちがソルトレイクバレーに到着したことを記念する、地元の人々にとって特別な日です。町は朝からにぎわい、あちこちでパレードや花火が行われました。多くの生徒もホストファミリーと一緒に街へ出かけ、この地域ならではの祝日ムードをきっと感じていたことでしょう。
~現地6日目~
BYUでの最終授業日。英語スピーチの発表や「Habits」講義の続編、そして先端科学をテーマにしたバイオミミクリの授業など、盛りだくさんのプログラムに取り組みました。最後には記念Tシャツが配られ、みんなでおそろいを着て記念写真をパシャリ。学びと達成感が詰まった、まさに集大成の一日となりました。
※Habits講義:日々の小さな選択や考え方が、やがて大きな習慣や人格を形作ることを学ぶ授業。アメリカ流の合理的な視点で自己成長について考えます。
夜は、生徒主催のフェアウェルパーティーを開催。お世話になったホストファミリーを招き、お礼の気持ちを伝えるイベントです。 ホストファミリー、先生方、生徒たちが集まり、その数はなんと1000人近く、会場は大賑わい!お祭りをテーマに、生徒たちは和装姿で登場し、日本の文化を体験してもらえる屋台やステージパフォーマンスでおもてなし。ホストファミリーや同級生と笑顔いっぱいの夜を過ごしました。
~現地7日目~
最後の休日をホストファミリーと楽しみました。それぞれの家庭で過ごす時間もこれが最後となり、別れの時が近づいているのを感じた一日になったことでしょう。
~帰国~
未明、BYUに生徒たちが集まり、ホストファミリーとのお別れの時を迎えました。長いハグで名残を惜しむ姿や、笑顔で「また会おう」と手を振る姿、そして涙をぬぐいながら別れる姿も見られました。ホストファミリーからは「うちの子は本当に素晴らしかった」との言葉も多く聞かれ、生徒たちがこの10日間でどれだけ成長し、信頼を築いたかが伝わってきます。
このスタディツアーは、生徒たちにとって一生の思い出となる貴重な経験になったはずです。英語力だけでなく、自立心や感謝の気持ち、そして異文化理解を深める貴重な10日間となりました。