高校3年生保護者を対象に進学講演会が行われました。
会場には55名の高3保護者が出席したほか、オンラインでは165名の両国保護者(中3~高3)が参加しました。
はじめに、桒原後援会会長からの挨拶に続き、鳥屋尾校長先生からお話をいただきました。
鳥屋尾校長先生からは、後援会主催の進学講演会は、他の都立一貫校にはない独自の取組であり、特に今回は卒業生保護者が参加されていることから、自分の子どもに話せない本音も聞ける貴重な機会となるのではないか、とのお話がありました。
亀井先生から、受験までのスケジュールを概観した上で、保護者と受験生との関わり方に力点を置いた講演をいただきました。以下、主なポイントをご紹介します。
〇受験方式の多様化とスケジュール管理
私立大学入試の方式は、独自入試、共通テスト利用入試のほか、学部を横断して統一の試験で実施する方式(全学部入試)や、教科の異なる複数の選抜方式を選択/全て挑戦できる(別日程複線型入試)など様々ある。受験生にとっては選択と受験機会が広がる一方、複雑すぎて落とし穴もいっぱいある。スケジュール管理は、保護者もしくは生徒だけに任せるのではなく、一緒にやっていただきたい。
〇進路選択は「自立」の第一歩
大学名や偏差値に左右されがちであるが、学問や職業に関する希望を踏まえ、受験生が自分で進路を選択することが大事であり、進路選択は「自立」の第一歩である。受験生は自立と裏表の関係にある「依存」との間を行き来しながら成長するものであり、受験生が弱音を吐いた時には、励ましてほしい。
〇金銭面のサポートも重要
私立大学の入試方式が多様化していることもあり、受験から入学までの費用は膨らむ傾向にあるので、金銭面への目配りも重要である。
〇受験生から保護者へのお願い
受験生の立場から、干渉しないでほしい、悲観的なことを言わないでほしい、他人と比較しないでほしい、模試成績ですべてを判断しないでほしい、とのことのようです。
続いて、学年主任の三橋先生より、現在行っている進路希望についての面談の様子や、夏の過ごし方についてお話をいただきました。
私立文学部(女性)、国立水産学部(女性)、私立法学部(男性)、国立教育学部(女性)に進学された保護者の皆さまから、受験を駆け抜けた日々の物語をお聞きしました。
Q1. 高校時代の成績はどうでしたか?
平均点より少し上くらいだった、平均点の半分程度くらいの成績だった、英語は得意だが数学・物理が全くできなかった、子どもが成績表を見せなくなったので面談で聞く程度にしか分からなかった、など率直な回答をいただきました。
Q2. 予備校や塾に通っていましたか?
偶然にも東進ハイスクールに通っていた方が3名おられ、同塾のチューター制が話題になりました(賛否両論あり)。塾に通わず受験に臨んだ方は、有料自習室を利用していたとのことです。
Q3. 受験方式の選択と、何校受験したかについて教えてください。
進路選択に深く関わる部分であり、親子で悩み抜いた物語が、それぞれ鮮やかに語られました。数学を手放すまでに時間がかかったこと、でも覚悟を決めた時は将来の職業をしっかり目据えていたこと。何がやりたいのか分からなかったけれど、オープンキャンパスでの出会いが受験のスイッチになったこと。お話を伺って、進路は偏差値だけで決められるものではないことがよく分かりました。
Q4. やってよかったことがあれば教えてください。
学校に行くことで生活リズムを整えることができた、という回答が複数ありました。就寝時間を早くし、SNS断ちをしたこと、模試の成績には一切触れないようにしたことなどのほか、膨大な受験IDの管理の仕方、女性では生理用ピルの活用についても紹介されました。
Q5. 学校によるサポートについて教えてください。
先生たちから過去問添削や面接対策、苦手教科のフォローなど様々な形でサポートいただいたことに、感謝の言葉が述べられました。「総合型」と呼ばれる受験方式では、特定教科の履修要件が定められていたり、学校による登録手続きがあったりと、学校側に動いていただくことも多かったとのことです。
Q6. 大学生になったお子さんたちの現在の様子について教えてください。
皆さん大学生として新しいスタートを切り、元気に過ごしている様子が紹介されました。
Q7. 受験生の保護者へのアドバイスをお願いします。
亀井先生のお話にもあったように、受験費用はかなり高くなるため準備が必要であること、手続き面での負担を軽減するためにネットバンクが便利とのアドバイスをいただきました。
また、受験生といっても勉強だけやれば良いのではなく、受験生であると同時に家族や社会の一員であることを忘れずに過ごしていただきたいとのアドバイスをいただきました。
講演会終了後、123期保護者、先生方にもご参加いただき、保護者交流会の場が設けられました。
座談会でも取り上げられたスケジュール管理について、実際活用していたエクセル表や、受験サイトからダウンロード可能なアイテムの実物を見せていただくなど、受験生活のノウハウを伝授していただきました。
桒原後援会会長が冒頭挨拶で「受験は家庭で抱え込みがちなので、保護者の交流の場になれば嬉しい」とお話しされていましたが、その目的をしっかりと果たした有意義な会となったのではないでしょうか。
ご登壇いただいた先生方、123期保護者の皆さま、そして、企画してくださった後援会の皆さま、ありがとうございました。