高校1年生保護者の方々対象に進学講演会が行われました。
また、両国高校生保護者および中3保護者の方々にもオンラインで参加していただきました。
講演に先立ち鳥屋尾校長先生、鈴木後援会副会長よりご挨拶頂きました。
鳥屋尾校長先生より2つの貴重なお話を頂きました。
・大学受験が大きく様変わりしているので、情報を最新にしていかなければならない。
・早く進路を決めたほうが進学実績は圧倒的に良い。子どもを早くやる気にさせることが大切。講演会を進路についてお子さんと話すきっかけにしてほしい。
鈴木後援会副会長からは、保護者の皆さまには、今回の講演会を通じて受験に関する知識を持ち帰っていただき、お役立て頂きたいとの話を頂きました。
第1部
進路部主任 奥村先生
テーマ:『大学入試制度 のキホン』
●「一般選抜」を「推薦・総合型選抜」の割合が逆転したが、
国公立の主流は一般選抜。
● 大学入学共通テストは昨年度から情報が加わり、
文理問わず7教科8科目の受験となっている。
● 私立大学でも共通テスト利用方式を拡充する傾向があり。
英検など英語外部試験利用型の大学も増えるなど、
試験方式が多様化・複雑化している。
● 受験人口が減り、定員が受験人口を上回る。選ばなければ大学には入れる時代に。
その一方、上位大学に人気が集中する傾向あり。
● 文理融合学部の新設が増えている。キーワードは、データ、共創、学環など。
● デジタルトランスフォーメーションを国が進めたいため、情報系統学科の定員が増えている。
● 女子の理系離れ対策として、理工系女子枠新設の流れが拡大している。
● 国公立、後期日程の縮小・廃止が進んでいる。
奥村先生からのメッセージ
高1のいま、「第一志望の大学」と「そこでやりたいこと」を探してほしい。大学がさまざまな取り組みをしているからこそ、フォーカスを広げて探してみると、想定外の出会いがある可能性がある。
第2部
卒業生による体験談
テーマ:『文理選択その先の未来』
社会人の方、卒業したばかりの方など4名の卒業生から貴重なリアル体験談をお伺いしました。
Mさん(男性):111期 国立大文系学部卒 メガバンク勤務
Yさん(女性):118期 私立大文系学部卒 外資系コンサルティング会社勤務
Iさん(女性):122期 国立大文系学部 1年生
Oさん(女性):122期 私立大理系学部 1年生
Q1. 文理選択の決め手は何でしたか?文理選択に悩んだり、誰かに相談したりしましたか?
Mさん:好きだったプロ野球チームが、野球は弱かったのに経営は良い会社で、経済って面白いなと思った。
Yさん:数学が好きだったので、数学受験の文系を選択。
Iさん:悩まなかった。得意な教科、好きな教科が国語、社会だったので、文系を選択。
Oさん:社会、理科ともに好きだったので悩んだ。文転はできるが理転は難しいため、理系を選択した。
Q2. 大学受験の際、受験校と学部選択の決め手は何でしたか?悩んだり、誰かに相談したりしましたか?
Mさん:キャンパスの場所、自分の学力で選んだ。経営学志望だったので、学部は迷わなかった。
Yさん:数学が得意だったので英語と数学で受験できる大学を選択し、
汎用性が高いと考えて経済学部と経営学部を選択。
Iさん :憲法に興味があったので学部は迷わなかった。
数学が苦手だったので、国語、英語、社会の3科目で受験できる国立大学を選択。
Oさん:国立大は地方も視野に入れて、私立大は自宅から通えるところを選択。
悩んだときは親や先生に相談した。
Q3. 高校時代の成績はどのくらいでしたか?高校3年間でどのように推移しましたか?
Mさん:平均点は超えることを維持するようにした。日本史、生物が得意だった。
Yさん:高1時点であまりよくなかったが、最終的には、学年で2桁後半ぐらいの順位だった。
Iさん :理系科目を高3で取らず、文系科目に注力して高3で成績が上がった。
Oさん:英語が苦手。平均点を取ることを目標にした。勉強するにつれ外部模試での成績も上がっていった。
Q4. 苦手科目はありましたか?あった場合、どのようにして克服または対処されましたか?
Mさん:苦手科目はその科目が得意な友達に教えてもらうのが一番わかりやすかった。
塾には通わず進研ゼミをやり、自分のペースで勉強した。
Yさん:苦手科目の歴史は、学習漫画を読んで概要を把握してから教科書で勉強し、
受験期は毎日必ず勉強するようにした。高2の12月から予備校に通った。
Iさん :苦手科目の数学は成績が伸びなかったため受験科目から外し、
その分の勉強時間を他の教科にあてた。学校のプリントや問題集を何周も繰り返すことで定着した。
通塾なし。
Oさん:苦手科目の英語は、高3になってから単語帳と文法書を何周もして基礎を固め、
長文は夏休みから取り組んだ。通塾なし。
Q5. やる気スイッチはいつ入りましたか?
Mさん:試験で平均がキープできないとやる気スイッチが入った。
高2後半になると勉強に本腰を入れる友人が増えていたので、自然とやる気になった。
Yさん:浪人はしないという危機感で奮い立たせていた。
浪人すると両親に負担がかかると思っていたので、やる気スイッチが入った。
Iさん :高1,高2で気持ちの波が激しく、やる気のないときはSNSを見ている時期もあった。
Oさん:高1、高2はやる気のないときがあったが、やりたいことを見つける努力はしていた。
高3になって大学で学びたいことが見つかりやる気スイッチが入った。
Q6. 受験期などどのように気分転換していましたか?また、スマホの使用時間や使い方を変えたりはしましたか?
Mさん:テレビ、漫画で気分転換。野球部の合宿などで遠征をするとき以外は勉強に取り組んでいた。
Yさん:高校や予備校に行くと友人がいるので、それで気分転換できた。
スマホは1日1.5時間程度に抑えていた。
Iさん :自分の意思で高3になる前にSNSアプリを消した。月に2回ぐらい気分転換として野球を見に行った。
Oさん:高3は毎日勉強していた。家のまわりを散歩して気分転換。
勉強しないといけないという危機感のほうが強くてスマホを見たくないという状態だった。
Q7. 大学や就職先を選択するにあたって、高1から意識した方がよいこと、意識できることはありますか?
Mさん:最初は高い目標を持つと良い。自分は高3で志望校を変更したのだが、
ずっと難易度の高い大学を目指して頑張っていたので、志望校変更にも対応できた。
Yさん:高1の余裕があるときに、ニュースや興味の有る分野にアンテナをはっておくのが大切。
高1から専門的なところに目を向けておくのも良いと思う。
Q8. もし高1に戻れるとしたら、自分にどんなアドバイスをしたいですか?
Iさん :英検は中3で2級を取得して安心してしまい、高1は受験せず、
高2になってからあわてて受験した。高1から英検準1級合格を目指すのがおすすめ。
Oさん:苦手科目の英語に手を付けず、英検も高2の最後に準1級を焦って受けたので、
高1から苦手科目の勉強を少しでもするとよいと伝えたい。
Q9. 今の大学や会社に入って良かったこと、逆に大変だったことはありますか?
Mさん:証券会社への出向では、同じ金融業界でも大きな違いを体験できたことが良かった。
コロナ過や物価高など急激に変化していく世の中に、一社会人として対応していくのが
大変だった。
Yさん:クライアントからの期待値が高い中でのやりがいがある。
大学で勉強したことを活かせることが良かった。残業が続くと体力的には大変。
Iさん :キャンパスが自然に囲まれているのが良かった。
興味のあることを選択して勉強できるので、毎日勉強が楽しい。大変なのは家から大学が遠いこと。
Oさん:将来やりたいことや興味を同じくする友人から刺激がもらえる。
しかし多様な価値観を理解する必要があるのは少し大変。
Q10. 両国高校の授業や先生方のサポートについて、振り返ってみてどう思われますか?
Mさん:先生方に工夫して教えて頂いたことに感謝している。
小学生のときに、両国の日本史の先生の授業を見て両国に通いたいと思った。
Yさん:成績が低い時期にも熱心にご指導頂いた。
両国は英語の指導に力を入れているので、学んで身につけた実践英会話やプレゼンテーションなどが
今でも役に立っている。
Iさん :大学に行ってから両国の先生にありがたみを感じた。
論文を添削していただいたのと、試験前に励ましの言葉を頂いたことに感謝。
Oさん:高1,高2から入試問題を解く機会が多かったのが良かった。記述問題も丁寧に添削していただいた。
Q11. 高校時代、保護者がやってくれて良かったことや嬉しかったこと、不要だったことや嫌だったことはありますか?
Mさん:両親に感謝しているのは、自主性を重んじてくれたところ。親子のコミュニケーションが大切。
Yさん:成績が良い時も悪い時も放っておいてくれたことに感謝。
参考書や自習室など金銭的な補助はありがたかった。
Iさん :愚痴や不安なことを親が聞いてくれたことに感謝。毎日のお弁当にも感謝。
Oさん:進路について口出ししなかったことに感謝。高3の6月に進路を変えた時も親はサポートしてくれた。
Q12.大学選びのポイントは?
Mさん:自宅から通える範囲で選択。
Yさん:自宅からどのように通うかで検討した。近いキャンパスを選ぶなど。
オープンキャンパスに参加して感じた雰囲気も重視した。
Iさん :オープンキャンパスに参加して実際の雰囲気を見た。二次試験の内容で検討。
Oさん:東京以外に住んでみたかったので、第一志望は地方の国立大学にした。
一人暮らしは親を説得して許可してもらった。
高1学年主任 佐藤恭平先生
・生徒は選手。親はサポーター。
・進路選択で大事なのは、身近な大人や先輩。
・高3までの間にどの道でも歩めるように生徒を支援していく。
〇講演会終了後の交流会
講演会終了後には、保護者交流会を実施しました。鳥屋尾校長先生、奥村先生、学年主任佐藤先生に加え、講演でお話くださった卒業生の方も参加下さり、保護者からの質問に丁寧に応じて頂きました。講演時間内では語りきれなかったリアルな体験やアドバイスが共有され、大変実りある時間となりました。
卒業生の方々、本日は貴重なお時間、お話をありがとうございました。
淡交会の皆様もありがとうございました。