2022.10.29高一進学講演会


令和4(2022)年10月29日土曜日、高校1年生保護者のための進学講演会が開催されました。今回も視聴覚室とZoomでのハイブリット開催〈高1保護者の参加者はZoomと会場合わせて85名〉、前日から進学支援委員が準備にあたりました。

金田校長先生より、122期生は教育課程変更及び完全中高一貫の「第1期生」という節目の学年であり、より一層情報を速やかにキャッチし生徒たちをサポートしていきたい、とのお言葉を頂きました。

 

続いて金谷後援会会長から、後援会として出来ることを着実に進めていきたいという志の言葉と、受験まであと2年の大切なこれからに対してエールを頂きました。


第1部 卒業生によるパネルディスカッション

今回は3名の卒業生をお迎えして、パネルディスカッションを実施。

 

〈中学1期生/高校109期生〉会社では広報をされており、本日は司会を快諾してくださいました。保護者からの質問をもとに、中学9期生のお二人の話を自然に引き出す様子はとても素敵でした。

両国生活、ご本人の一番の思い出は在籍されていたギター部のライブ。今回の会場である視聴覚室はそのライブ会場としても思い出深いようでした。

 

〈中学9期生/高校117期生〉大学で行動経済学を研究中。高1、2年時に次世代リーダー育成道場で渡米。そのおかげで度胸がついたそうです。塾や家では勉強せず、ほぼ学校と図書館での勉強のみで志望校への進学。ご本人曰く、いろいろな先生にヘルプをお願いしたとか。

各質問を通して「何かを意識して考えること」の必要性を語ってくださり、中でも「ゴールを意識して『伸ばす』ところと『補う』ところを考える」は心に響きました。

 

〈中学9期生/高校117期生〉総合政策学部在学中。大学進学後は中高生の探求学習に興味を持ち、在学中ながらPBL(問題〈課題〉解決型学習)を通したキャリア教育を複数の中高で実施。体験ベースで学びがお好きだとの言葉通り、とても行動力のあるお話が聞けました。校外活動で出会った先輩たちからの進学情報も、とても参考になったそうです。

 

お二人とも親御さんからは勉強以外のことで後押しされることはあっても、「勉強しろ」と言われたことがないとか。見守れる親になりたいと思いました。


第2部 進路指導部の酒井先生と高1学年主任の黒田先生

進路指導部 酒井先生

現役国公立合格71名(38.4%)の報告を軸に、109期生の先輩方の入試結果をお聞きしました。中でも社会問題にもなった共通テストでの数学ショック。全国平均と比べ下げ幅が小さく難問にも強い両国生の力が発揮されました。先生からすればすべては基礎・基本を大事にしている所以だそうです。また難問を解くためには応用力が必要で、その応用力とは、基礎を自在に組み替える力である、というお話がありました。両国では基礎・基本の繰り返しを大事にし、それは課題学習や朝学、補習・補講などで様々取り組んでくださっている結果と言えそうです。

学校の勉強中心で受験に対応できる指導をしてくださっていますが、例年質問の多い塾に関しては使い方(自習場所の確保など)によっては効果的かもしれませんとの言葉がありました。

また、毎月「進路だより」と「学年だより」を作成配布しているので、ぜひそれらを見て欲しいとのことでした。 

 

 

高1学年主任 黒田先生

来年に向けての選択科目のお話では「得意か不得意かよりも、何をやりたいかで決めて欲しい」との言葉がありました。
またR-CAP(自己分析・適職発見プログラム)が実施され、その資料も進学だけではなく将来のことを考える一材料にして欲しいとのことでした。

また以前の保護者会では122期生の英語の弱さが指摘されていましたが、7月の模試では今までの学年と遜色がなくなったようです。

15、16歳の子供たちにとっての1年はとても濃密なものだと思います。

先輩方、先生方からの言葉で共通していたのは、何かをやりきること、夢中になること、そういった充実した日々を過ごすことで、高3で周囲に広がる受験モードとともに気持ちが切り替わるとのことでした。今、何に夢中になっていたとしても、それを見守るのが大事な親の務めなのかなと痛感しました。